プロジェクト・ヒストリー

タコロータリー乾燥機の開発・製造。1985年に、第1号機が石炭用乾燥機として開発されました。現在では多様な乾燥に使用されるようになり、アメリカ・EU諸国・その他5カ国の特許を取得しています。1985年(昭和60年)に、タコロータリ型乾燥機が開発され、電源開発株式会社様に石炭用乾燥機として第1号機が納入されました。その後、本格的に多数納入され出したのは、平成時代に入り、ごみ用乾燥機としてRDF・ガス化溶融の前処理乾燥機として納入され出して以降になります。タコロータリ型乾燥機は、回転円筒(シェル)内部に固定された主管とそれにつながる多数の熱風吹込管を備え、通気乾燥と回転乾燥の両利点を生かして乾燥する型式で、熱効率が高く経済的で中・大量処理にも適しています。特長としては、一般のロータリ型乾燥機は回転円筒(シェル)の内部に掻揚板(リフタ)を設けていますが、タコロータリ型乾燥機は掻揚板(リフタ)がないため材料破壊が少なく、通気乾燥のため熱風は直接材料の粒子間の間隙を高速で流れるので伝熱係数が大きく、材料は急速に加熱され効率的な乾燥ができます。また、風量が少なくダスティングも少なく、材料保有率が大きいので装置の容積が小さくてすみます。その上、筒長に対して同一温度を吹込むため乾燥効果が大きくなります。用途としては、合成肥料・硫安・合成樹脂・粒状活性炭などの化学製品、湿鉱・石炭・砂・石膏・粘性土などの鉱工・土木建材品、砂糖・塩・穀類・ふりかけなどの食品・農漁品、し尿・下水・食品・製紙工場などから発生する各種汚泥・スラッジ、食品・ビール工場などから発生する各種しぼり粕等に適するものなどですが、特に近年は、ごみ用乾燥機として、ごみの固形燃料(RDF)化、ガス化溶融の前処理に最適な乾燥機としての需要が高くなっています。