プロジェクト・ヒストリー

金属印刷板焼付オーブンの開発・製造と海外への輸出。1)DY金属印刷板焼付オーブンの開発・製造と海外への輸出。昭和35年(1960年)、大和三光製作所は、大日本インキ化学工業株式会社様と協力提携し、金属印刷・塗装用オーブンを開発、旭金属印刷株式会社様に第1号機を納入しました。DY金属印刷板焼付オーブンは、一般にトンネル様の乾燥室内に設けられたウイケットコンベヤに、切板状の処理物を1枚ずつ連続的に立掛けて、乾燥室(オーブン内)を通過する間に、所定の条件まで乾燥(焼付)するという構造です。この製品は、特に金属印刷板(ブリキ・アルミ板など)の印刷およびコータ用焼付炉として開発したウイケット型のオーブンです。特長は、板状の材料をコンベヤのウイケットに立掛けて処理するため設置面積が小さく、適切な熱風流により温度斑が少なく平均した乾燥・焼付することができ、機内が広く点検・清掃・調整が容易にできることです。用途としては、本機は食缶・飲料缶などのブリキ・アルミ板などの印刷およびコータ用焼付をするオーブンですが、一般にウイケット型の乾燥機(焼付炉)は、板材の焼付処理品、シルクスクリーンなどの印刷製品、石膏ボード・ベニヤ板・硅カル板などの建材品、その他板状の材料などです。DY金属印刷板焼付オーブンは、昭和35年(1960)に、旭金属印刷株式会社様に第1号機を納入して以来、国内に約150台、海外には香港・タイ・インドネシア・台湾・中国・フィリピン・韓国など約15台を納入するに至りました。また、ブリキ・アルミ板などの印刷およびコータ用焼付をする板状のオーブン以外に、筒状のチューブ印刷容器の焼付オーブンも開発し、国内では凸版印刷株式会社様・日榮化学工業株式会社様などへ、国外ではソ連などに多数納入されています。2)TYE金属印刷板焼付オーブンの開発製造と海外への輸出。TYE金属印刷板焼付オーブンは、昭和36年(1961年))東洋製缶株式会社様と協力提携して開発したもので、基本的には大日本インキ化学工業株式会社様と協力提携したDYオーブンと同様の金属印刷・塗装用の焼付オーブンですが、個々の部分で若干相違するものです。昭和36年(1961年)ソ連に第1~3号機を納入して以来、ソ連に約65台、タイ・インドネシアなどに合計約75台を納入するに至りました。