プロジェクト・ヒストリー

ドラム乾燥機の開発・製造。1998年(平成10年)、ドラム乾燥機の第1号機が、長野県中小企業振興公社に食料用として開発されました。以後、廃水用、酵母廃液用、脱塩処理用など、多様な用途で、順次納入されています。1998年(平成10年)、ドラム乾燥機の第1号機が、長野県中小企業振興公社様が食料用に使用される乾燥機として開発されました。以後、石井町一般廃棄物最終処理場様と神鋼パンテック様へ廃水用、鐘淵化学工業様へ酵母廃液用、新潟県環境保全事業団様へ脱塩処理用として納入されるなど、多様な用途で使用されています。ドラム型乾燥機は、液状・ペースト状・脱水ケーキ等の材料を回転する加熱ドラムの表面に薄く付着させ、1回転15~60秒程度の時間で乾燥し、スクレーパーナイフで粉状・フレーク状・フィルム状に掻き落して回収する乾燥機です。熱源は蒸気を使用し、圧力は2~10kg/c㎡Gが使用されます。液状または泥状の材料を直接固化乾燥する方法では、熱効率のよいドラム型乾燥機が最適です。1㎏の水分を蒸発させるのに、蒸気の消費量は1.2~1.4kgで、スプレードライヤに比べ熱効率がはるかに優れていて、省エネルギー型の乾燥機です。型式には、シングルドラム型(ボトムフィード式・トップフィード式)・ダブルドラム型(内転式・外転式)等、乾燥材料などにより各種の型式があります。特長としては、水溶液状・スラリー状・泥状材料・ペースト状・脱水ケーキ等から直接、粉状・フレーク状・フィルム状に乾燥することで乾燥時間が短くなるため、製品が熱の影響を受けにくいというメリットが挙げられます。また、熱効率が高く、熱風乾燥に比べ蒸気の消費量は1/2~1/3ですみ、冬期でも運転開始までの立ち上げ時間が非常に短くてすみます。用途としては、生産品(α澱粉、食品、漢方薬、医薬品、セラミックス、陶業原料、化学薬品等)、汚泥(下水・し尿処理場の汚泥、食品・油脂・化学工場等の活性汚泥、印刷工場等の処理汚泥等)、廃水(都市ごみ処理場の焼却炉・工場排ガス・発電所排ガス等の洗煙廃水、産業廃棄物処理場・病院・原子力工場等の処理廃水、メッキ工場・逆浸透膜処理等の廃液、その他脱水ろ過廃液等)などがあります。操作は連続運転で無人運転が可能です。ドラム乾燥機の構造はシンプルで、熱風式乾燥機等と比べて設置面積が小さく、メンテナンスも簡単に行えるため、各種製品から廃棄物の乾燥まで、幅広く使用されています。