もみ殻とは、稲が穂の部分につけるもみの一番外側にある固い皮の部分ことです。
もみ殻は稲のもみの中身を守る役割を果たしていると考えられています。もみ殻に対して脱穀や籾すりを行ってもみ殻を取り除いた状態が玄米です。
もみ殻の内側は、ぬか層・胚乳・胚芽から構成されていて、ぬか層・胚乳・胚芽には脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維・炭水化物などの様々な栄養素が含まれており、もみ殻はこれらの中に害虫などが入ってこないよう硬い皮で守る役割をしています。
もみ殻は、過去には焼却処理をすることができましたが、現在では廃棄物の処理及び清掃に関する法律により、野焼きが禁止され、活用することがなければ産業廃棄物として費用をかけて廃棄するという必要が生じ、その廃棄に掛かる費用などが農業経営の負担になっています。
発生したもみ殻全てを産業廃棄処理すると仮定し、キログラムあたりの処分単価を10~20円程度と仮定しますと、それぞれの農家にとってその廃棄費用は大きな負担となります。
そのため、産業廃棄処理の費用を削減するために、もみ殻の有効活用の手段を考える必要があります。
生のもみ殻は400℃以下の低温で熱処理を加えて炭化すると多孔質となり、通気性・保水性・排水性が向上します。生のもみ殻を炭化させることで、もみ殻に含まれるカリウム・カルシウム・ナトリウム・マンガン・鉄・亜鉛・銅などの微量要素が土壌へ溶け出しやすくなります。
炭化されたもみ殻はアルカリ性のため、酸性に傾いた土壌を改善する効果が期待できます。
有名な害虫の一つであるアブラムシはもみ殻の炭の匂いを苦手としていて、炭化されたもみ殻を土壌表面にまくと防虫効果も期待することができます。
このように、もみ殻は乾燥・熱処理により炭化させることで、有益な資源として活用することができます。
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